ナラティヴマネジメントとは

個人のあり方、価値観、人生を起点に組織を変革する今必要な全く新しい概念

みなさんは、ナラティヴという言葉をご存知でしょうか?辞書などで調べると「物語」とされています。物語はストーリーのほうが一般的ですよね。ではナラティヴとストーリーはどこが違うのでしょうか?

私の知人のネイティブはその違いが明らかのようでしたが、日本語で説明することはなかなか難しいようです。

私は、12年間20000人以上のリーダー、マネージャーの方々に研修講師として指導をさせていただきました。。みなさんの悩みの殆どは部下とのコミュニケーションです。私はこのナラティヴという言葉の意味を理解したとき、この言葉の持つ力が必ずこれらの問題を解決できると確信しました。そしてリーダー、マネージャーと部下が良い関係になる手法をナラティヴ・マネジメントと名付け開発しました。皆様の悩みの解決にお役に立つことができると確信しています。               大山裕之

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ナラティヴマネジメントとは? なぜ今ナラティヴなのか ナラティブマネジメントとは どのように活用するのか?など (30P)

ナラティヴマネジメントとは
今、社会環境が大きく変化しています。今更言うまでもありませんが、コロナ以前からVUCA(Volatility:変動性Uncertainty:不確実性omplexity:複雑性Ambiguity:曖昧性)の時代と言われています。そしてSDGsもここに来て急激にその必要性が注目されてきました。皆様の会社でも基本の方針に、この考え無しでは進めない状況になったとのではないでしょうか。このように今はまさに社会的価値観が急激に大きく変化しているど真ん中いると言えるでしょう。

これら急激に変化する環境下で必要とされる強い組織になるにはダイナミックケイパビリティ強化が必要とされています。ダイナミックケイパビリティとは、カリフォルニア大学バークレー校のデイヴィッド・J・ティース氏によって提唱された戦略経営論で、経済産業省の「ものづくり白書2020」においては「環境や状況が激しく変化する中で、企業がその変化に対応して自己を変革する能力」と説明されています。これに対応する言葉は、オーディナリー・ケイパビリティで、これは生産性や効率性を追求する能力であり、「ものごとを正しく行う」ための能力とされています。これまでの日本企業は改善という言葉に代表されるように、既存の知識の積み上げや、やり方を工夫し高度化したり効率を上げる、このオーディナリー・ケイパビリティを得意としてきました。しかし今急激な社会環境の変化に対応するには、既存の手法を改善や高度化するのでは対応できない。つまり全く新しいアイデアや視点を生み出し自らが自己変革する力がとても重要だということです。

 

ではダイナミックケイパビリティはどうすれば強化できるのでしょうか? ティース氏はダイナミック・ケイパビリティを、さらに次の3つの能力に分類しています。

 

感知(センシング):脅威や危機を感知する能力であり、ダイナミック・ケイパビリティの起点となるもの

捕捉(シージング):機会を捉え、既存の資産・知識・技術を再構成して競争力を獲得する能力

変容(トランスフォーミング):競争力を持続的なものにするために、組織全体を刷新し、変容する能力

です。

 

識者の多くはこの感知(センシング)や補足(シージング)にDX(デジタルトランスフォーメーション)が欠かせないとしています。もちろんデジタルの最新技術を装備することは、いろいろな状況変化を感知するのに効果的であると思います。

しかし私はもっともっと大事なものがあると思っています。

それは「人」です。

いくら素晴らしいデジタル機器を持っていたとしても、それを扱うのは人間です。ダイナミックケイパビリティの第1段階 感知(センシング)「気づく」ことはとても重要です。人間はなれてしまうとなかなか新しいものに気づかないのです。ですから気づけることはとても重要です。その第一歩は、まず自分自身をしっかり正しく知る事です。自分を正しく見ることができなければ、自分以外のいろいろな他の情報を正しく見ることはできません。自分にとっては不要だと認識した情報は見過ごされて、気づくことはありません。ですから自分自身の価値観に気づき世の中の様々な情報を正しく見ることが求められます。

ナラティヴ・マネジメントではまず自分自身を知ることをスタートにしています。自分を客観的に観て自分はどういう価値観を持っているのか、どういう考え方ものの見方をする傾向があるのかを学びます。またそのことの重要性や、自分と違う価値観が存在し、その価値観を認めることの重要性を理解することが出発点です。

 

さらに正しく物事を感知するには一人の感知力だけではなく信頼できるチーム、仲間の感知力も重要です。価値観の違う複数の人間からなるチームのそれぞれのメンバーが、目標に向かって安心な環境下で意見を出し合えることが必要です。そしてダイナミックケイパビリティの第2の要素補足(シージング)時にも複数の知識や視点がもちろん必要です。さらに第3の要素 変容(トランスフォーミング)では個人から組織全体の自己変容が求められ、これにもチームのメンバーの相互の理解と信頼関係が重要であることは明白です。

 

ナラティヴ・マネジメントは、チームリーダーはもとより、メンバー全体がそれぞれ個々の個性を尊重し、互いの価値観を認め合うことを促進します。それが土台となっています。これがないとまず変化に気づくことも困難です。これまでの知識を活用し、どのように変化に対応することができるかということにもモチベーションが働きません。チーム全体がいろいろな視点から話し合い、変化に気づき、これまでの知識や資産を投入し、どのような未来を作っていけるのか楽しく力を合わせている! これらは「ナラティヴ」という概念で作り上げることができるのです。

 

ではナラティヴマネジメントとはどんなものなのでしょう。
まずはナラティヴマネジメントの目的です。
 組織としては、上司部下が互いに理解し相互に承認でき、安心安全の環境下で時代、環境の変化に気づき新しい構想力を持って自己変革できるチームになる。 上司も部下も会社も顧客も四方よしで幸福になること。
上司は、部下と良好なコミュニケーションができ信頼される。
部下は、モチベーション高く組織貢献し承認される。
これらを目的としています。

また私はナラティヴマネジメントを次のように定義しています。
 ・個人を尊重したマネジメント
   組織のための個人ではなく個人のための組織
 ・可能性を広げるマネジメント
   エビデンスからではない個人個人の個性から新しい発想が生
まれる
・これらのための前提として、自分自身の理解と他人の理解を深
める(聴く承認)人間力を持つマネジメント
・コミュニケーションの本質“言葉”を大事にしたマネジメント
です。
これらを実現するために以下の研修、ワークショップを開発しリーダー、マネージャー育成と組織活性化の支援をしています。
マネージャーには
ナラティブマネジメント研修(1日)
組織全体には、(部下上司が一緒に取り組みます)
ナラティブワークショップ(別名ナラティヴ・カフェ)(1日)
を提供します。

またそれぞれの内容についても少しお話しておきたいと思います。
ナラティヴマネジメント研修(内容)
・ガイダンス
・時代環境の変化
 VUCA、SDGs、働き方改革、コロナ、テレワーク、女性進出
 定年延長 個人にフォーカスした時代に
 ダイナミックケイパビリティ強化の必要性
 あなた自身の自己変革
・人間の本質価値観について知る
 価値観はどのようにして生まれるのか 価値観が違うと本能的に
どう反応するのか
・ナラティヴとは
 その言葉の意味 主役は自分 可能性を秘めている
・自分のナラティヴを語る
 ナラティブの作り方
・他人のナラティヴを聴く
・組織のナラティヴを考える
・ナラティヴワークショップとは
・ナラティヴをファシリテーションやコーチ1ON1に活用
・組織運営にナラティヴをどのように活用するか
・まとめ
この内容により、マネージャークラスはナラティヴの活用で良好な部下との関係やチームづくりができるようになります。ただ上司が部下の人生ナラティヴを聴くことはハードルが高いと思います。ですのでこのマネージャー研修の前後に、組織全体でナラティヴワークショップ(ナラティヴ・カフェ)を行い、ナラティヴの可能性について全体が理解していくことをセットで行います。

ナラティヴワークショップ(ナラティヴ・カフェ)は以下の内容です。
ナラティヴワークショップ(内容)組織単位で上司部下一緒に行います
・ナラティヴとは
・自分のナラティヴを考える
・チームで個人のナラティヴをシェア
・組織のナラティヴを皆で考える
・組織の理想の未来を皆で考える
・組織の未来と照らし合わせ、個人の未来ナラティヴをシェア
・振り返り
以上です。
これまで実施してきた結果は、皆さん生き生きと自分のナラティヴについて考え、またナラティヴをチームでシェアすることによって相互の理解がいっぺんに深まります。
(研修内容は変更することがあります、企業様に応じ随時カスタマイズも可能です)

もしご興味持っていただきましたら遠慮なくご相談ください

誠意を持って対応させていただきます!